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N7296LX 1,676pt
短編.

死んだはずの婚約者の名が、十年後の春に届いた。

冬月しるべ

全1話[3,848文字] 異世界〔恋愛〕
十年前、戦地で死んだと知らされた婚約者。
待ち続けることも、諦めることも終えたはずの春の日、私のもとにひとつの木箱が届く。

差出人に記されていたのは、もうこの世にいないはずの彼の名。

中に入っていたのは、宝石でも勲章でもなかった。
木の髪飾り、少し欠けた白いカップ、香りの抜けかけた小さな花袋――
どれも、かつてふたりで交わしたささやかな約束や、ありふれた日々の記憶につながるものばかりだった。

そして箱の底に残されていた一通の手紙を読んだとき、私は知る。
彼が最期まで忘れなかったものと、帰れないままでも帰ろうとしていた想いを。

これは、十年越しに届いた小さな箱が、
止まっていた時間をもう一度静かに動かしていく物語。

身分差 婚約者 死別 手紙 遺品 再会はしない 一途 純愛 切ない 泣ける じれじれ ハッピーエンド
全1話[3,848文字]
各話平均3,848文字
[推定読了0時間8分]
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評価人数:184人(平均4.3pt)

最新作投稿:2026年03月16日(10:56:47)
 投稿開始:2026年03月16日(10:56:47)

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