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データ取得:2024-05-15未明

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セブンス・センサーズ ―超感少女たちの異世界創世記―

芳雄

全8話[13,174文字] 空想科学〔SF〕 R15
 異星からのスペースデブリ群が太平洋に墜落して二十年。かつて東京メトロと呼ばれた地下トンネル網は水没し、巨大化したブラッドワームの巣窟となった。
 荒廃した東京の地下を、金属牙を持つミミズの怪物が泳ぎ回り、雨が降ると生き餌を求めて地上に這い出す。
 討伐は、超常感覚を持つ少女たちと、彼女たちを支える各々の戦闘ユニットに託された。

 “セブンス・センサーズ”

 X染色体の突然変異によって網膜に第四の錐体細胞を持つなど鋭敏に発達した五感に加え、ミサイルに使われる加速度計とジャイロセンサーなみに発達した三半規管が、絶対空間把握という第六感をもたらす。
 そして、短期記憶の欠如と正確無比な体内時計が感覚情報を統合し、位相感応と差分解析に基づく予知能力かと見紛う“第七感”を生んだ。

 だが、能力の代償は大きい。
 感覚情報の洪水と、“忘れられない”苦しみが少女たちを蝕む。その特殊能力や生存方法が発見される以前は、乳児のうちに衰弱死する運命にあった。
 セブンス・センサーズと診断された胎児は、生後すぐに隔離され、その後の人生のほとんどを、一切の感覚を遮断する人造羊水で満たされたアイソレーション・タンクの中で過ごす。
 彼女たちはタンクの中の暗闇を浮遊しながら、その脳はインターネットに接続され夢を見る。ネットワークの中に構築されたセブンス・センサーズが創り上げた共同幻想(メタバース)だ。
 少女たちはエルフのアバターに転移し、静謐な森の中の村で、従順なドワーフたちにかしずかれ、満ち足りた共同生活を送る。
 平和なファンタジー世界の仮りそめの日常が、現実世界でのブラッドワームとの苛酷な戦闘の記憶を癒やし、正気を保たせるのだった。

 だが、“ファンタジア”を不穏な影が覆い、セブンス・センサーズたちが次々と夢(ダイブ)から醒めなくなる事態が発生した。

 かつて半蔵門線と呼ばれた地下トンネルを活動エリアとする“七菜子”ユニットの戦闘員である“私”は、現実世界に戻れなくなった七菜子をブラッドワームとの闘いに引き戻すため、ドワーフのアバターに転移し、ファンタジアに潜入した。

女主人公 未来 ロボット 冒険 超能力 パラレルワールド 身分差 近未来 電脳世界 怪獣 ESN大賞6 R15 異世界転移
全8話[13,174文字]
各話平均1,647文字
[推定読了0時間27分]
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最新作投稿:2024年05月14日(19:04:55)
 投稿開始:2024年04月25日(19:38:19)

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